ぶどうの木

助産院の中庭には、ぶどうの木があります。
正確には、巨峰の木です。
これは、私の姉が2010年の秋に苗を買ってきたものです。
それを何故か、助産院の中庭に植えました。
当初、私はどうせ、すぐダメになってしまうだろうと思っていました。


案の定、2010年も暮れてくるとぶどうの木の葉はみんな、無くなってしまい、冬の間は立ち枯れのような状態になっていました。


ところが、2011年3月の終わりに緑の葉をのぞかせ、生きていることを知らせてくれました。夏の間は、蔓を伸ばしてもいました。
そうなってくると、私も実がなるかしら??と、期待してしまいました。
けれど、結局、実がなることなく冬がやってくると また、立ち枯れの状態になってしまいました・・・。


そんな時、ぶどう農園をしている方のお知り合いからぶどうは時間がかかるそうですよと教えていただきました。


そうかぁ・・・。


今年は去年のように3月の末を迎えても緑の葉は出て来ません。
いよいよ、立ち枯れかぁ・・・と思い、4月の末に抜いてしまおうと考えていました。


ところが、ぶどうは今年は去年から一か月遅れてとうとう葉を出しました。



去年のことがあるので実がなることを期待はしていません。

また、たとえ、実がなるとしても、2年後? 3年後?・・・全くわかりません。



が、こうなったらとことん、待ってみようと思います。


引き抜いてしまうことはいつでもできるけれど、
待つことは、果てしないけれど、
だからこその喜びは大きいように思います。


なによりも生きているぶどうに尊敬の念さえ浮かんでくるから。