お産の感想文をいただきました

第1回目のマタニティお茶会にご出席くださり、感想を頂いた妊婦さんが2月に無事、お産を迎え その感想を頂きました。ありがとうございます。
助産院のお産を知っていただく一助となるかと思われ、その全文を掲載させていただきます。修正は一切行っておりません。


それは「自分で産んだんだ」と思えた瞬間だった・・・

1人目の出産は総合病院の産科で、個人産科医院と比べると診察も丁寧で特に何
か不満を持っていたわけではなかった。しかし、出産の際、分娩室では多くのス
タッフが私を囲み、「立ち会い出産」希望の主人はスタッフの後ろでポツンとた
たされ、イメージしていた立ち会い出産とは違ったが、実際立ち会い出産と言っ
てもそんなものかなあ、とその時は思っていた。結局、会陰切開が施され吸引分
娩となり、病院では多くの出産が重なっていたので、『産まされた』のかなあ
と、助産院で産んだ今はそう思ったりする。

2人目の妊娠がわかり、主人と相談して病院ではなく助産院を選んだ。助産院を
選んだ理由は、私としては個人医院の『人数を捌くだけ』の印象しかない健診が
とても苦痛だったし、主人としては出産は病気ではないから病院でなくてもいい
のではないか、ということからだった。

病院の健診は待ち時間が1時間超・健診時間は10分というのがあたりまえだった
が、ほのほ助産院では健診時間が1時間!お腹の赤ちゃんを納得いくまで超音波
で見ることができ、体調や食事の指導など丁寧に説明・指導していただき、とて
も快適な1時間だった。

出産の前に、助産師さんにバースプランの提出をした。1人目の時、「バースプ
ラン」という言葉は耳にしたことはあったが、その言葉にピンとくるものはな
かった。2人目の今回は「こういう出産がしたい」というのがあった。私として
は1人目の時のことがあったので、出産は家族に囲まれ静かな環境で産みたい、
と。以前テレビで有名人が出産の時にご主人が赤ちゃんを取り上げたということ
を聞いて、また、私の弟はドイツで出産を経験したがドイツでは父親がへその緒
を切るらしく弟は自分の子供のへその緒を切ったということを聞いて、私の主人
も自分の子供を取り上げたりへその緒を切ったりしたいというので、そのことを
助産師さんにお伝えした。

出産のその時は、主人にもたれかかり、上の子が傍にいて、普通のお家の部屋
で、という病院ではあり得ないリラックスできるシチュエーションだった。助産
師の先生方は優しく助言してくださり、赤ちゃんが出てきた時は「自分の力で産
んだ」と思えた。私と主人は生まれてきた赤ちゃんを助産師さんから一緒に受け
取って私の胸に乗せることができたのは本当に感動だった。
自宅出産が普通に行われていた時代と違って、外からはどのような出産が行われ
ているかわからない病院の分娩室で出産するのが当たり前となった今、出産とは
どういうものなのか知らないのが普通で、出産に立ち会った主人は「これが本当
のお産なんだ」と思ったようだ。

決して自分の力だけで産んだのではない、家族の協力を得て、助産師の先生方の
お力を借りて、「自分で産む」ということができた。自分の希望する出産になる
よう助けてくれた助産師の先生方には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。私
のような理想の出産ができる妊婦さんたちがもっと増えればいいのになあと思う。